借入金と支払利息

必要経費に関する記事一覧に戻る

銀行からの借入金

 
事業の運転資金として銀行などの金融機関から借入をすることがありますよね。銀行へ借
入の申請をおこない、無事に金融機関の審査が通ればお金を借りられます。毎月決まった
日に、決まった元金と日数に応じた支払利息を支払っていくことになります。

ところで、借入金の元金を支払っていると、元金は経費になるのではないかと考える人が
いるかもしれません。しかし、借入金の元金は返済しても必要経費にはならず、損益とも
関係ありません。必要経費というのは、事業活動のために必要な支払いであり、言い方を
変えれば、売上を獲得するために必要な支出ということになります。そう考えると、元金
を返済して売上が上がるわけではないですし、そもそも借りたものを銀行へ返しているだ
けなのです。

元金は必要経費になりませんが、支払利息は必要経費になります。支払利息は、事業活動
に投資するための借入に必要な手数料のようなものですから必要経費になります。毎月の
支払利息は、数千円から数万円程度かもしれませんが、借入期間が長期(3年、5年、7
年など)となれば、支払利息の総額はそれなりの金額になります。支払利息は漏らさずに
必要経費に計上しましょう。

仕訳

お金を借りて、返済したときの仕訳は次のようになります。

お金を80万円借りたとき(期間1年、年利5%)
金額 借方科目 貸方科目 金額
800,000 預金 借入金 800,000
上記の借入金を返済期日に返済したとき
金額 借方科目 貸方科目 金額
800,000 借入金 預金 840,000
40,000 支払利息

長期借入金と短期借入金

長期借入金と短期借入金ですが、借入期間が1年超かどうかで使い分けることになってい
ます。借入期間1年超なら長期借入金、借入期間1年以内なら短期借入金となります。経
理実務では、銀行など金融機関からの借入を長期借入金、社長や事業主からの借入を短期
借入金(ポケットマネーでの運転資金の穴埋め)とすることが多いです。また、単に借入
金としていることもあります。

青色申告と確定申告のお問い合わせ

 
東京での確定申告ならライト・コミュニケーションズの青色申告代行にお任せください。
会社経理の記帳代行・経理代行もライト・コミュニケーションズが対応いたします。